2008年01月16日
詩の紹介 「神の慮り(おもんばかり)」
以前紹介したのですが、もう一度。
検索してみたら、前に投稿したのがちょうど1年前。
1年前と今とでは思いめぐらせるものも違う?
今回は英語原文付きで。
原詩のタイトルである「A Creed For Those Who Have Suffered」は、直訳すると、「苦難にある者たちの信条」となったり『悩める人々への銘』と訳しているところもありました。
渡辺和子さんの翻訳では「神の配慮」とも。
個人的には、悩んでいる状態でどう考え、どう行動するのかがその人間の要になると思ってます。
何の苦難もなく、何の不自由もなく、何の失敗もなければ
本当の自分の姿が見えてこないし、いかに今というものが微妙なバランスのうえになりたっていて、自分が守られてきたのかが気づけないままだ。
また何の負荷もなければ、それを跳ね返そうとするエネルギーが湧いてこないように
例のおもんばかりがなければ、生きている実感がわいてこないかもしれない。
苦難を神の配慮だ、くらいに感じられるようになったら無敵かもしれない。
「A Creed For Those Who Have Suffered」
『悩める人々への銘』
I asked God for strength, that I might achieve
I was made weak, that I might learn humbly to obey...
『大きな事を成し遂げる為に 強さを与えて欲しいと
神に求めたのに 謙遜を学ぶように 弱さを授かった』
I asked for health,that I might do greater things
I was given infirmity,that I might do better things...
『偉大なことができるようにと 健康を求めたのに
よりよきことをするようにと 病気を賜った』
I asked for riches, that I might be happy
I was given poverty, that I might be wise...
『幸せになろうとして 富を求めたのに 賢明である
ようにと 貧困を授かった』
I asked for power, that I might have the praise of men
I was given weakness, that I might feel the need of God...
『世の人々の賞賛を得ようとして 力と成功を求め
たのに 得意にならないようにと 失敗を授かった』
I asked for all things, that I might enjoy life
I was given life, that I might enjoy all things...
『人生を楽しむために あらゆるものを求めたのに
あらゆるものを慈しむために 人生を賜った』
I got nothing that I asked for-but everything
I had hoped for
Almost despite myself, my unspoken prayers were answered.
I am among all men, most richly blessed !
『求めたものは一つとして 与えられなかったが
願いはすべて聞き届けられた 私はもっとも豊か
に祝福されたのだ』
作者不詳。翻訳渡辺和子。表題翻訳は引用者。
ニューヨーク市立大学リハビリテーションルームに刻印された詩。
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参考:夏目漱石 時代を見抜く目~知るを楽しむ・私のこだわり人物伝
http://lohas.tenkomori.tv/e9846.html
感性のありようによって自分を限定するのではなく
自分に降りかかる苦痛、苦難ですら引き受けることによって
一時の苦痛によって自分が不幸だとか考えるのではなく
長い時間のなかで判断できるようになる??
Posted by 播磨のいぢ at 22:00│Comments(1)
│ことば・用語・考え
この記事へのコメント
はじめまして。
コメント有難う御座います。
コンテンツが充実していてるブログですね!
アクセス数も凄い!!
てんこもり新参者ですが、
宜しくお願いしますm(._.)m
Posted by かも
at 2008年01月17日 02:10