2007年12月14日
都会VS地方 限界集落論争について
ネットで限界集落論争があつい。
限界集落とは65歳以上のお年寄りの人口が過半数となり実質住民の社会生活が維持できないような地域のことをさすのだが、その問題について都市と地方に住む人間によって相当な温度差があることが分かってきた。発端はOKWEBというQ&Aサイトの書き込みから・・・・
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【都市vs地方】「わざわざ田舎に居座り『医療・福祉が不足』と文句言う住民はわがままでは?」…ネットでの問題提起に反発相次ぐ
「なぜ、限界集落応援的な報道が多いのでしょう」?。10月22日、インターネット
の掲示板「OKWave」に、こんなタイトルの質問が書き込まれた。
http://okwave.jp/qa3450734.html
「日本の総人口が減る傾向の中、経済的に成り立ちづらい末
端の地域に居座り、医療不足だの、福祉の手が届かないなどと言っている住民は、
税金を無駄に使わせる原因をつくっている、わがままな人間ではないでしょうか」
この問題提起に、地方側に立つ人たちから反発の言葉が相次いだ。
「住み慣れたところから離れたくないのは当然の感情」「山村は手入れも何もしないと、
川、山自体も崩れます」
総じて、地方の実情を知らない都市住民への不満が目立った。「地方の疲弊が進む
と、食料を大量に消費し続ける大都市の存続にも影響する」と訴え、都市住民に理
解を求める記述もあった。
↓
テレビ朝日のサンデープロジェクトが限界集落特集をし始めたあたりから。
シリーズ?限界集落 生き残る町づくりとは?
http://www.tv-asahi.co.jp/sunpro/
都市と地方の二極化が進む中、今後のまちづくりについて特集をしている。
個人的に指摘したいのが、限界集落というものが、なにも地方の田舎だけで発生している現象ではないということだ。
下記の記事を見てほしい。
↓
都会の「限界集落」、ゴーストマンション
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071211/142900/
限界集落的に老齢化率が進んでいる地域は一般の人間がイメージしているような
山間部の田舎だけではなく、過去の日本の都市計画によって構築されたニュータウンやマンション群のなかにも、つまり都市の中心部でさえも限界集落的な兆候が出始めているというのだ。
問題は都市と地方の対立論争からは解決しないと思われる。
中長期的な都市計画、どういった国、どういった街にするのかというビジョンなき状態では解決の糸口すらみつからない。
特に小さな町であるほどに、国や中央の救済は期待できない。
自分たちで出来ることも限界がある。
それでもこの問題が、限られたごく一部の例外的な地域だけの問題という認識だけは改めたいと思う。
限界集落とは:
http://www.nishinippon.co.jp/news/wordbox/display/5342/
一般に、65歳以上のお年寄りが人口の半数を超え、冠婚葬祭や山林、道路の手入れといった住民の互助機能も消滅寸前の集落を指す。国土交通省の調査では、65歳以上の住民が過半数の集落は全国7878、うち九州は1635に上る。
競争原理VS保護政策 「限界集落」ネットで火花 地方の疲弊は都市にも影響 末端に居座り…税金の無駄
(2007年12月12日掲載)
過疎化と少子高齢化が著しく進む「限界集落」をめぐり、インターネット上で今秋、興味深い論争が巻き起こった。経済性や効率性、地域間の競争原理に重きを置く「都市の論理」と、国土保全や食料生産の重要性を踏まえて山村や漁村への保護政策の必要性を主張する「地方の主張」が真っ正面から衝突した。
http://www.nishinippon.co.jp/news/wordbox/display/5342/
一般に、65歳以上のお年寄りが人口の半数を超え、冠婚葬祭や山林、道路の手入れといった住民の互助機能も消滅寸前の集落を指す。国土交通省の調査では、65歳以上の住民が過半数の集落は全国7878、うち九州は1635に上る。
競争原理VS保護政策 「限界集落」ネットで火花 地方の疲弊は都市にも影響 末端に居座り…税金の無駄
(2007年12月12日掲載)
過疎化と少子高齢化が著しく進む「限界集落」をめぐり、インターネット上で今秋、興味深い論争が巻き起こった。経済性や効率性、地域間の競争原理に重きを置く「都市の論理」と、国土保全や食料生産の重要性を踏まえて山村や漁村への保護政策の必要性を主張する「地方の主張」が真っ正面から衝突した。
Posted by 播磨のいぢ at 09:52│Comments(0)
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