2007年10月24日
山田ズーニー 幸福になるレッスンを受け損ねたと
ほぼ日刊イトイ新聞 - おとなの小論文教室。で活躍中の山田ズーニーさんのことばが切実過ぎる。
自己表現と自立と幸せになること
http://www.1101.com/essay/2007-09-26.html
休日の、家族連れや、
恋人同士のテーブルを横目で見ながら、
私は、たったひとり、講演先の駅のレストランで、
ひとり、かきこむように夕ごはんを食べる。
自分は仕事も、かなりがんばってきた。
自立してだれの援助もなく食っていけてはいる。
若いころは、自分というものがまだ希薄だったが、
年を重ねるにつれ、少しずつ、
自分の顔にもなってきたように思う。
でも、このベクトルが自然に「幸福」と重なるとは
どうしても、思えない。
「幸福」になるというレッスンを
どうも受け損ねたように思う。
↓
毎週更新されるズーニーさんのおとなの小論文教室ですが、
このところ胸にグサリとくる表現が多いです。
先週は沢尻エリカの心理について鋭く指摘されてました・・・
この記述で注目したいのは、
家族ずれや恋人を横目で見ながら、自分はたったひとり ごはんをかきこむ・・・
自分は仕事もがんばって自立している
それでも幸福とは思えない
自分は幸福になるレッスンを受け損ねたと・・・
なんと切実な叫びだろう・・・
ズーニーさんも46歳。
30歳になっても40歳になっても、どんなに経験を積んでも・・・
テレビに出て、本を出版し、収入が増えても・・・
孤独と寂しさと寂寥感がずっとついて回っていくんだろうか・・・
だからって、会社組織の中でなら孤独が癒されるというわけでもなく。
そんな中であっても、仕事を続けていこうとし
何かを表現し続けていこうとする意欲があるということに
頭が下がる思いだ。
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山田ズーニー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E3%82%BA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BC
山田ズーニー(やまだずーにー、1961年-)は岡山県出身の文章表現・コミュニケーションインストラクター。「ズーニー」とはカシミール語で「月」という意味で、北インドのカシミール地方を旅したときに地元の人につけられた名前である。
1984年福武書店入社。進研ゼミ小論文編集長となり、通信教育の企画・編集・プロデュースに携わる。2000年に独立。同年5月より「ほぼ日刊イトイ新聞」にてコラム「おとなの小論文教室。」をスタートさせ、長期にわたる人気連載となる。フリーランスとして「人の持つ考える力・表現力を生かし伸ばす」教育にたずさわり、中高生、大学生から社会人、教師、プロのライターまで幅広い層に圧倒的支持を得ている。執筆の他、講演、大学の講義、企業研修、テレビ講座、ワークショップなど幅広く活動中。
Posted by 播磨のいぢ at 15:12│Comments(0)
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