2007年10月23日
仕事のくだらなさとの戦い <退屈死の時代&怠ける権利
とにかく刺激的なタイトルで、刺激的な内容の本です。
仕事のくだらなさとの戦い 佐藤 和夫 (著)
くだらない働きかた、くだらない働かされかた、くだらない人生からの訣別宣言。
自分のことをくだらない人間だと思って、
努めている会社のことをくだらない会社だと思って
自分と関係する人間をくだらない連中だって思って、
くだらい時間をすごしているとしたら、
そんな退屈かつ、不幸な人生はありますまい。
とにかく目次からして刺激満載、突っ込みどころ満載。
退屈死というのがいい。
芥川も作品の中で退屈時にするという言葉を使ってた。
退屈の反対って何なんだろう。
多忙?
もし人間が退屈を紛らわせるために働いているなら
コンピュータ化して情報化して、ますます多忙になるのも道理。
退屈しのぎになっているじゃない。
退屈の反対が熱中であったり、面白いであるなら、
夢中になって打ち込めるものを見つけたり、
自分が面白がることができるものに時間を費やす、
これがもっとも意味があり、退屈しのぎになることだ。
のんびり暮らすことが退屈だという人もいるだろう。
人とコミュニケーションをとり、新たな発見・自己成長そのものが楽しいという人もいるだろう。
かつてのマルクス労働観のように一元的な労働賛歌が通用しなくなっているのも確か。
個人的な感覚としては、仕事と労働は違うような気がしている。
自分の考えで、自分の計画で働いているときは労働という意識じゃない。
これが他人に決められた計画で、自分の考えの入る余地がない仕事なら
労働だと割り切って、時間が過ぎるのをただ待つだけになり、
他の労働者とのコミュニケーションに喜びを求めるかもしれない。
仕事のくだらなさとの戦い 佐藤 和夫 (著)
くだらない働きかた、くだらない働かされかた、くだらない人生からの訣別宣言。
自分のことをくだらない人間だと思って、
努めている会社のことをくだらない会社だと思って
自分と関係する人間をくだらない連中だって思って、
くだらい時間をすごしているとしたら、
そんな退屈かつ、不幸な人生はありますまい。
とにかく目次からして刺激満載、突っ込みどころ満載。
退屈死というのがいい。
芥川も作品の中で退屈時にするという言葉を使ってた。
退屈の反対って何なんだろう。
多忙?
もし人間が退屈を紛らわせるために働いているなら
コンピュータ化して情報化して、ますます多忙になるのも道理。
退屈しのぎになっているじゃない。
退屈の反対が熱中であったり、面白いであるなら、
夢中になって打ち込めるものを見つけたり、
自分が面白がることができるものに時間を費やす、
これがもっとも意味があり、退屈しのぎになることだ。
のんびり暮らすことが退屈だという人もいるだろう。
人とコミュニケーションをとり、新たな発見・自己成長そのものが楽しいという人もいるだろう。
かつてのマルクス労働観のように一元的な労働賛歌が通用しなくなっているのも確か。
個人的な感覚としては、仕事と労働は違うような気がしている。
自分の考えで、自分の計画で働いているときは労働という意識じゃない。
これが他人に決められた計画で、自分の考えの入る余地がない仕事なら
労働だと割り切って、時間が過ぎるのをただ待つだけになり、
他の労働者とのコミュニケーションに喜びを求めるかもしれない。
******************************************
「仕事と労働をめぐる諸問題」
【議論1】佐藤和夫氏「働くことを根本から考え直す」
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jssm2/...
とにかくどんなに辛い労働も,仲間との交流,話し合いが保証されて行われるときには苦痛ではないとすれば,労働そのもの苦痛か人間的かという問いはある意味で無意味だということになります。・・・・・
逆に言えば,自分の計画のうえで働き,仲間との交流を十分に保証されているときには,労働は,かなり厳しい肉体労働を含めて人間的なものになりうるということに気がついたのです。
*********************
http://www.otsukishoten.co.jp/Search/...
ISBN:4-272-32025-4 本体価格:?1,300-
判型:46 ページ:208
佐藤 和夫 著
【目次】
◇はじめに 退屈死の時代
1 生きていても仕方がないと感じる若者たち
2 次分のままでいられる「居場所」がない
3 若い世代だけではない、大人だって同じだ
4 せまりくる退屈死の時代
5 生きる意味
◇第1章 のんびり暮らす権利
1 働き過ぎを美化する社会
2 怠ける権利
3 機械化やコンピューター化はなぜ人々をますます忙しくするのか
◇第2章 仕事のくだらなさを見つめる
1 仕事のくだらなさを隠すもの
2 企業の経営に奉仕するだけの労働
3 リッチさの代価に捨てられるもの
4 仕事が生きがいの人々
5 労働の人間的な意味はコミュニケーションにある
6 コミュニケーションと結びつかない労働とは
7 楽で快適な人生の延長に豊かで意味ある人生は保証されない
8 強制労働としての就役
◇第3章 男の戦争業、女の売春業
1 職業としての戦争業
2 「好きな」仕事、「自分に向いた」仕事としての軍人と売春婦
3 売春は労働か
4 カネの支配と人間としての生活の破壊
5 心の破壊とPTSD(心的外傷後ストレス障害)
◇第4章 男の家事は人間開放につながる
1 楽しみとしての家事労働
2 カネと効率のためではない生活
◇第5章 自由な人生とは
1 世界には新しい流れがもう始まっている
2 余暇だらけの退職後はゴメンだ
3 心の生活のための労働
「仕事と労働をめぐる諸問題」
【議論1】佐藤和夫氏「働くことを根本から考え直す」
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jssm2/...
とにかくどんなに辛い労働も,仲間との交流,話し合いが保証されて行われるときには苦痛ではないとすれば,労働そのもの苦痛か人間的かという問いはある意味で無意味だということになります。・・・・・
逆に言えば,自分の計画のうえで働き,仲間との交流を十分に保証されているときには,労働は,かなり厳しい肉体労働を含めて人間的なものになりうるということに気がついたのです。
*********************
http://www.otsukishoten.co.jp/Search/...
ISBN:4-272-32025-4 本体価格:?1,300-
判型:46 ページ:208
佐藤 和夫 著
【目次】
◇はじめに 退屈死の時代
1 生きていても仕方がないと感じる若者たち
2 次分のままでいられる「居場所」がない
3 若い世代だけではない、大人だって同じだ
4 せまりくる退屈死の時代
5 生きる意味
◇第1章 のんびり暮らす権利
1 働き過ぎを美化する社会
2 怠ける権利
3 機械化やコンピューター化はなぜ人々をますます忙しくするのか
◇第2章 仕事のくだらなさを見つめる
1 仕事のくだらなさを隠すもの
2 企業の経営に奉仕するだけの労働
3 リッチさの代価に捨てられるもの
4 仕事が生きがいの人々
5 労働の人間的な意味はコミュニケーションにある
6 コミュニケーションと結びつかない労働とは
7 楽で快適な人生の延長に豊かで意味ある人生は保証されない
8 強制労働としての就役
◇第3章 男の戦争業、女の売春業
1 職業としての戦争業
2 「好きな」仕事、「自分に向いた」仕事としての軍人と売春婦
3 売春は労働か
4 カネの支配と人間としての生活の破壊
5 心の破壊とPTSD(心的外傷後ストレス障害)
◇第4章 男の家事は人間開放につながる
1 楽しみとしての家事労働
2 カネと効率のためではない生活
◇第5章 自由な人生とは
1 世界には新しい流れがもう始まっている
2 余暇だらけの退職後はゴメンだ
3 心の生活のための労働
Posted by 播磨のいぢ at 14:22│Comments(0)
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