2010年09月23日
100年前の女の子 船曳由美 (著)
良い本の条件として、
読む側の想像力を刺激され、
読み方によってさまざまな感想が湧いてくるというという点があると思う。
100年前の女の子という本は、読み手次第で全く異なる印象をうけるかもしれない。
古き良き明治、大正、昭和の暮らしを懐かしむこともできる。
高度経済成長以前の日本の田舎暮らしを想う人もいるだろう。
また、タイトル通り100年前に実在した少女の成長物語として宮崎駿のアニメ世界を想う人もいるだろう。
またある人は、 健気な女の子の母恋いの物語として時代を超えて普遍性を感じるのかもしれない。
様々な幸や不幸を経験しながら100年の時を生き続けた人生について
自然と湧き上がってくる、畏敬の念。
これはある意味、人間賛歌・人生肯定の本かもしれない。
100年後の遠野物語、この本を称するに最もふさわしいキャッチコピーだ。
一〇〇年前の女の子 船曳 由美 (著)
100歳の女の物語、100年の日本の記録かつての日本のどこにでもあった昔懐かしい村に、貧しくも命たからかに生きた少女の物語。「遠野物語」100周年の今年、100歳の命の魂鎮めとして堂々刊行。 正月にはお正月様をお迎えし、十五夜には満月に拍手を打つ。神を畏れ仏を敬う心にみちていた時代の、豊かな四季の暮らし。明治・大正・昭和を、実母を知らずに、けなげに生きた少女の成長物語。
# 出版社: 講談社 (2010/6/15)
# 言語 日本語
# ISBN-10: 4062162334
# ISBN-13: 978-4062162333
# 発売日: 2010/6/15
# Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 472位
【目次】
実の母は家に戻らなかった/継っ子は養女に出された/筑波尋常小学校にあがった/柿若葉のころ、村は忙しくなる/秋が深まり、コウシン様の夜がくる/お正月様を迎える/冬、街道をやってくる者たち/雛の節句の哀しい思い出/懐かしい人びと/修学旅行のあとには受験勉強が待っていた〔ほか〕
船曳 由美(フナビキユミ)
1938年東京生まれ。62年東京大学文学部社会学科卒業。平凡社に入社。雑誌「太陽」に創刊時よりかかわり全国各地の民俗、祭礼、伝統行事を取材、後に単行本とする。85年平凡社を退社。86年集英社に入社。99年定年退職後フリー編集者
読む側の想像力を刺激され、
読み方によってさまざまな感想が湧いてくるというという点があると思う。
100年前の女の子という本は、読み手次第で全く異なる印象をうけるかもしれない。
古き良き明治、大正、昭和の暮らしを懐かしむこともできる。
高度経済成長以前の日本の田舎暮らしを想う人もいるだろう。
また、タイトル通り100年前に実在した少女の成長物語として宮崎駿のアニメ世界を想う人もいるだろう。
またある人は、 健気な女の子の母恋いの物語として時代を超えて普遍性を感じるのかもしれない。
様々な幸や不幸を経験しながら100年の時を生き続けた人生について
自然と湧き上がってくる、畏敬の念。
これはある意味、人間賛歌・人生肯定の本かもしれない。
100年後の遠野物語、この本を称するに最もふさわしいキャッチコピーだ。
一〇〇年前の女の子 価格:1,680円(税込、送料別) |
一〇〇年前の女の子 船曳 由美 (著)
100歳の女の物語、100年の日本の記録かつての日本のどこにでもあった昔懐かしい村に、貧しくも命たからかに生きた少女の物語。「遠野物語」100周年の今年、100歳の命の魂鎮めとして堂々刊行。 正月にはお正月様をお迎えし、十五夜には満月に拍手を打つ。神を畏れ仏を敬う心にみちていた時代の、豊かな四季の暮らし。明治・大正・昭和を、実母を知らずに、けなげに生きた少女の成長物語。
# 出版社: 講談社 (2010/6/15)
# 言語 日本語
# ISBN-10: 4062162334
# ISBN-13: 978-4062162333
# 発売日: 2010/6/15
# Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 472位
【目次】
実の母は家に戻らなかった/継っ子は養女に出された/筑波尋常小学校にあがった/柿若葉のころ、村は忙しくなる/秋が深まり、コウシン様の夜がくる/お正月様を迎える/冬、街道をやってくる者たち/雛の節句の哀しい思い出/懐かしい人びと/修学旅行のあとには受験勉強が待っていた〔ほか〕
船曳 由美(フナビキユミ)
1938年東京生まれ。62年東京大学文学部社会学科卒業。平凡社に入社。雑誌「太陽」に創刊時よりかかわり全国各地の民俗、祭礼、伝統行事を取材、後に単行本とする。85年平凡社を退社。86年集英社に入社。99年定年退職後フリー編集者
@参考
http://book.asahi.com/review/TKY201009070161.html
【レビュー・書評】一〇〇年前の女の子 [著]船曳由美 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)
一○○年前の生活風俗と、人々の気持ちとを正確に伝える本書は、娘から母に対する愛の書でもあります。「お母さんがお母さんでなかった頃」のお話は、娘にとって眩(まぶ)しく、哀(かな)しく、そして誇らしい。母と娘の間に存在する幸せな紐帯(ちゅうたい)が完成させたこの本は、読者の脳裏に、母との記憶を喚起させるのです。
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2162334
一〇〇年前の女の子 船曳由美 講談社
これは、1人の女の子、寺崎テイの物語である。明治42年、栃木県足利の小さな村に生まれ、平成21年に100歳になった。
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/archive/news/2010/06/20100627ddm015070005000c.html
今週の本棚:丸谷才一・評 『一〇〇年前の女の子』=船曳由美・著 - 毎日jp(毎日新聞)
しかし最も印象的なのは健気(けなげ)な女の子の母恋いの物語だ。今も著者が老人ホームに訪ねると、テイはときどき抱きついて泣きじゃくり、呻(うめ)くように言う。
--わたしにはおっ母さんがいなかった……
http://book.asahi.com/clip/TKY201007230447.html
asahi.com(朝日新聞社):母の記憶、過ぎし日の哀惜描く 「一〇〇年前の女の子」 - ひと・流行・話題 - BOOK
「養女時代の苦しさが心の傷になっていて、母は、ずっと封印していました。布団が、どこかの家に連れていくあの固い背中に変わるといって、大人になっても、うつぶせでは寝られませんでした」
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20100914/1032933/?ST=hitken
少女の成長物語『一〇〇年前の女の子』が異例のヒット - ヒット研究所 - 日経トレンディネット
http://book.asahi.com/review/TKY201009070161.html
【レビュー・書評】一〇〇年前の女の子 [著]船曳由美 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)
一○○年前の生活風俗と、人々の気持ちとを正確に伝える本書は、娘から母に対する愛の書でもあります。「お母さんがお母さんでなかった頃」のお話は、娘にとって眩(まぶ)しく、哀(かな)しく、そして誇らしい。母と娘の間に存在する幸せな紐帯(ちゅうたい)が完成させたこの本は、読者の脳裏に、母との記憶を喚起させるのです。
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2162334
一〇〇年前の女の子 船曳由美 講談社
これは、1人の女の子、寺崎テイの物語である。明治42年、栃木県足利の小さな村に生まれ、平成21年に100歳になった。
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/archive/news/2010/06/20100627ddm015070005000c.html
今週の本棚:丸谷才一・評 『一〇〇年前の女の子』=船曳由美・著 - 毎日jp(毎日新聞)
しかし最も印象的なのは健気(けなげ)な女の子の母恋いの物語だ。今も著者が老人ホームに訪ねると、テイはときどき抱きついて泣きじゃくり、呻(うめ)くように言う。
--わたしにはおっ母さんがいなかった……
http://book.asahi.com/clip/TKY201007230447.html
asahi.com(朝日新聞社):母の記憶、過ぎし日の哀惜描く 「一〇〇年前の女の子」 - ひと・流行・話題 - BOOK
「養女時代の苦しさが心の傷になっていて、母は、ずっと封印していました。布団が、どこかの家に連れていくあの固い背中に変わるといって、大人になっても、うつぶせでは寝られませんでした」
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20100914/1032933/?ST=hitken
少女の成長物語『一〇〇年前の女の子』が異例のヒット - ヒット研究所 - 日経トレンディネット
Posted by 播磨のいぢ at 10:03│Comments(0)
│読書メモ・感想文