播磨のいぢ

驚異のサービスが始まった。
楽天の中小零細潰しだ・・・・

楽天２４（らくてんトゥエンティフォー）という名称で10月5日からスタートした新サービス。
これは楽天市場出店の複数店舗の商品を
物流で一括梱包して同梱配送する商売だと考えればよいようだ。

そこに参加しているのはケンコーコム、爽快ドラッグなどの超大手サイト、12社。

楽天市場公式ネットショップの教科書 価格：1,680円（税込、送料別）

これまで楽天市場の弱点とされていたのは
複数の店舗で個別に購入した場合、送料が個別に発生する点だった。
当たり前だ。
別々の場所から出荷されるのだから。
それを今回は出店企業が楽天指定の物流倉庫に商品を預けることで
一括配送を実現するようだ。
もちろん、顧客側は運賃1件分のみ負担となる。
当たり前だ。
個別配送のコストを、結局は出店企業が負担しているのだから。

こんなこと実現できるのは
一定量の物流が定期的に見込める大手のみだ。
ケース単位や大量多品種の売れ筋商品をもっている大手のみだ。
だってたいして売れもしない商品を楽天倉庫に預けておいたら
それだけでコストが発生するわけだし。
1個、2個の個別受注なら顧客へ直送した方が速いし安い。

こんなこと、アマゾンの例を出すまでもなく当たり前のことなんだけど。

ユーザーにとっての利便性は向上するのかもしれない。
楽天ブックスに次ぐ、楽天市場内における、楽天主導の大型総合ショップが誕生したと思えばよい。
※
実際、楽天市場内では１店舗として、「楽天２４」で検索ヒットしてくる・・・


競合する中小零細ショップは、正直どうするつもり？
価格で勝負？在庫の厚さで勝負？品ぞろえで勝負？
いやいや、もう勝負は見えてる。
はっきりいって、同じ土俵で戦うことは無意味。
コモディティの戦場からは離脱して、独自の商材を開発するしかない。
そう、アマゾンや楽天が扱っていない商材をいかに発掘・開拓・開発するかが
少数精鋭、地方零細ショップの生きる道なのだ。

ちなみに楽天２４、顧客対応はどこがやるんだろう。
まさか個別のショップか？楽天市場の社員が対応してくれるわけないし。
どこかにアウトソーシングしているのだろうか。
クロックスの交換、返品対応を楽天スタッフがやるはずないし。
そのあたりのコスト負担がどうなっているのかが気になる。

※
サービス開始初月から1億の売り上げを予想しているようだ。

※
唯一の救いはまだ取り扱い商品点数が少ないこと。1000点もない。
今後1万、10万と即納可能な商品点数が増えてきて
食品、飲料、消耗品はすべて楽天２４で・・・・なんてことになるともう終わりだ・・・・

＠参考
楽天２４
URL：http://www.rakuten.ne.jp/gold/rakuten24/

生活雑貨・家庭用品に特化した商品をネットで販売する新サービス「楽天 24 (らくてん トゥエンティーフォー)」
・飲料水からスキンケア用品、ペットフードまでありとあらゆる日用品を一括で購入、しかも買ったものはすべてまとめて配達
・365日・24時間営業していて、翌日には商品が届く便利なサービス
・サービススタートからひと月で、「1万5000～2万件のオーダーが入れば」と目標掲げる
・どれだけ買っても基本送料が全国一律で240円
・税込3,900円以上の購入で送料無料



※取り扱い商品カテゴリー
　・ 日用雑貨/文具・・・台所用品、お風呂用品、トイレ用品、洗濯洗剤ほか
　・ 食品/飲料・・・食用油、調味料、水、ジュースほか
　・ 化粧品/美容・・・メイクアップ用品、スキンケア用品、ネイルケア用品ほか
　・ ペット用品・・・ペットシーツ、ドッグフードほか
　・ キッズ/ベビー・・・おむつ、子ども服ほか
　・ 衣料/服飾・・・靴下、レッグウエア、ヘアアクセサリ、靴ほか
　・ 園芸品/包装用品・・・園芸薬剤・活性剤、梱包用品ほか
　・ 家電消耗品・・・電球、電池、プリンターインクほか


※参加店舗
　・飲物屋 　　　　・エレコムダイレクトショップ
　・激安 ディスカウントワン　　　　　・ケンコーコム
　・香水通販Ｂ-ＣＡＴ．ＣＯＭ　 　　・CosmeSpot　コスメスポット
　・爽快ドラッグ　　　　　　　　　 　・Nailyasan　ネイル＆キラキラ小物
　・ペッツビレッジクロス　　　　　 　・fam楽天市場店